香椎宮・椎茸

奉納品に毎年 世界平和を願う

画像

 椎茸神社のことをご存知だろうか。大分市勢家春日浦に建てられており、乾しいたけ流通の拠点である大分県椎茸農業協同組合本部に隣接している。祀られている御神体の御札は毎年交換されており、本宮から宮司に代わって権禰宜(ごんねぎ)という役職の方がその都度来県されているという。
 その本宮は福岡県の香椎宮(かしいぐう)である。令和6年を迎えるにあたって昨年12月下旬のこと。この役目で来県された権禰宜・木下英大氏にお会いする機会を得て、椎茸との関わりや由来について、お話をしていただいた。
 椎茸との関わりが深い香椎宮は、令和6年(2024)で創建1300年となる。同宮では、これまで境内でファッションショーやポスター作成、韓国ドラマのロケ地としてなど、幅広く催しを行い、交流と融合で意識を世界に向けている。
 香椎宮の木下氏は広報担当でもあり「世界の平和と人々の幸せの継続を願って、発信していきたい。また、毎年続けているこの事実を椎茸業界の皆様にも知ってもらいたい。幸せにつながるのでは…」と、話の中で呼びかけた。
 椎茸神社の本宮「香椎宮」に意識をつないでみませんか。(以下、新聞版に掲載)上から撮影の写真は香椎宮より提供。

画像 画像 画像

  

いちご狩り 再開

3月2日Open~5月6日(月)

画像

 大分県豊後高田市の小川農園で、いちご狩りが再開した。コロナ感染予防のため4年間中止が続いていたが、3月2日から土日祝日に限定して実施している。いちご狩りファンにとっては待望の年となった。実施するのは、3ヶ月間の5月6日(月)までとなる。
 同農園の特徴は衛生的な高設栽培という栽培方法。加えて、車いすでもゆっくり移動できる広い通路のハウスがある。同園の代表品種である「紅ほっぺ」は、最高級いちごで、40分食べ放題はファンにとってうれしいもの。珍しい白いいちごの「淡雪=あわゆき」、「ベリーツ」などもある。
 長年の研究と工夫による独自ノウハウを確立し、土づくりから違う。品種によっての適度な酸味や甘さの違いがあり、「紅ほっぺ」は口の中で甘さが広がりジューシーで堪能できる。これまで訪れた人の評価は高くリピーターも多い。電話またはFAXの完全予約制が基本。いちご狩り計画にはおススメ農園である。大小の箱詰めにより、いちごの全国発送も可能。予約が必ず必要だが、直接来園されて商品を持ち帰ることもできる。
 当農園お問合せ電話番号は、0978(22)4836。

画像 画像 画像

  

梅づくり ゆあさ農園

有機JAS取得10年

画像

 3月17日、湯浅農園の得意様を対象に「梅を見る会」が開かれる。園主の湯浅直樹氏は梅づくり4代目であり、就農して31年目。同会が31回目だから毎年開かれてきた。園主の顧客に対する感謝の意がうかがえる。
生産から販売まで行い、数々のアイデア商品が生まれている。珍しい塩を使った梅干しや、化学合成農薬や化学肥料を使用しない梅で作った「かける梅」シリーズである。余計なものは一切入れないシンプルな配合により各種さまざまな用途で利用できる。ネーミングは、かける…のあとに、梅干し・梅酢・梅醤油・ウメスコ・梅胡椒・梅っ粉の名称がつく。珍しい塩を使った梅干しの塩とは、梅塩(自家製)・伊豆大島・沖縄の石垣・佐賀・秋田・フランス・キリバス・ボリビア・ヒマラヤ…各地の塩。梅干しは10年前に有機JAS認定取得、贈答用としても喜ばれている。
 平成6年から導入している太陽光発電については、完全な自給と売電を行う体制が整う。昨年からは長男ご夫婦も就農して、販路拡大のため国内外を奔走されているという。東日本大震災の難局を乗り越えてきた園主の経験と実績が役立っている。

画像 画像 画像

  

気軽にまぜる…とりめしの具

みつばグループ コンテストで最高位

画像

 「とり三昧」と銘打ち、今年から道の駅などで販売を開始する新製品が出た。次々と新しい製品を生み、各種コンクールで実績を残す兵庫県多可郡多可町の、みつばグループ(安東松子代表)。昨年、東京で開催された「第15回地鶏・銘柄鶏好感度コンテスト」で、多可町の「播州百日どり」が最高位の最優秀賞に。
 地元で昔から親しまれてきた「かしわめし」を気軽に食べてもらいたいと考案された「とりめしの具」が代表的な特産品になった。同商品が平成10年度に優良ふるさと食品コンクールで兵庫県知事賞・農林水産大臣賞を受賞。 「あったかごはんにまぜるだけ」というキャッチフレーズ。冷蔵の2合用と3合用は保存期限80日。レトルトの2合用は常温で1年保存できる。
 新製品「とり三昧」は、64回全国推奨観光土産品審査会で、推奨品となった。
 コトコトコットン、手作りの母の味を感じる旨味。播州百日どりが「日本一」に輝いたセットの3商品、それぞれにドラマがある。

画像 画像 画像

  

体験交流 消費者と

大分県 九重町 佐藤ファーム

画像

 オーガニックマーケットという団体の企画により、自然栽培を主力にした生産者が集い、消費者にPRし買ってもらう日がある。スーパーなど量販店にない生産品も色々展示される。
 佐藤ファーム代表の佐藤博美氏も出展者の一人。展示品はおコメと椎茸、それを使った加工調理品が数多く並ぶ。主力であるおコメのミルキークイーンを使った加工品や袋詰品を販売。一般通行人が足を止め、お餅やぜんざいなどを味わいながら会話する。顔が見える消費者とのつながりを大切にする佐藤代表、初めての若者も寄ってくる。自ら生産した食材の本当の美味しさが伝わっているかも。
 佐藤ファームは、6ヘクタールの田んぼと、畑でコメや麦などの農産物をつくる。山林ではクヌギ原木を利用した椎茸栽培も長い。コメはミルキークイーンを中心に黒米・赤米・緑米・もち米、裏作で小麦・大麦・もち麦。畑では黒・青・白の大豆と野菜をつくり、加工も行う。平成元年から化学肥料や農薬・除草剤を一切使わない有機栽培米に取り組んでおり、試行錯誤しながら確立してきている。田んぼは10カ所に及ぶ。
 10年以上前から「農業体験」を毎年開いて、有機農業・移住・自然などに興味ある人を家族連れでも受け入れている。参加費は必要だが年に4回集まり、体験を通じて学んでもらう。令和5年では5月28日の田植え体験、7月9日の草取り、9月24日は稲刈りで、12月10日は味噌づくり体験が行われた。佐藤氏は農業体験を通じて消費者に対して、食の大切さや食の知識をつけてもらうこと。「食べてくれる人が元気になれるように」との思いが強い。佐藤ファームのおコメと乾しいたけ、味噌や麹製品、加工品が直売されており、興味ある方は「検索」を。

画像 画像 画像

  



編集メモ

◆農林業・健康・食品…を主なテーマに、ご投稿や情報提供をお待ちします。順次内容を確認し当WEB版に掲載いたします。新聞版につきましては広告主を募って、一定枠のご協賛がありましたら発行となります。以上ご了承の上、ご協力のほどお願い申し上げます。
◆ご了解いただく点は、万一不適切な言葉がある場合は省略や主旨を変えずに表現を変えることがあります。また、長文の場合はご相談し何らかの形となります。